via muji.net
味わいを楽しむ
頂点を極めた日本の経済は、すでに、上り坂の時代を終えました。これからは、下り坂の、味わいを楽しむ時代に入ったと言えましょう。
「わび・さび」を尊ぶ日本人の美意識も、まさに味わいそのものです。
下り坂は、人間で言えば成熟期です。成熟するということは、「こうでなければならない」という思い込みを捨てて、「これもよし、あれもよし」と、いろいろな道を受け容れられるようになること。そう考えると、人生の楽しみは下り坂にこそありそうです。下り坂の道は、必ずしも一本ではありません。時には、美しい風景を求めて遠回りすることだって悪くはないでしょう。
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